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関西のバー

 『来週会えない?○○に面白いバーがあるんだ』数年ぶりにA子からメールが来た時、現状に不満があった俺は深く考えずに即OKを出した。「久しぶりに同級生から連絡が来ればマルチか宗教と思え」なんて言葉は知らなかったんだよ。マジで当時の俺に言ってやりたいわ、「おまえ、なんて良いカモなんだ」って。

 んで当日、俺はなんの疑いもなく駅でA子と待ち合わせて某バーに行った。そこにはB男C男がいて、カウンターに座った俺はもっぱら隣のA子、それとカウンターを挟んで店主のC男を入れて3人で喋っていた。楽しく喋ってたんだが、なんかC男が「俺は昔事業に失敗してホームレスやってたんだ」って武勇伝ぽく語ってたことと「40歳で労働から引退して残りの人生は日本中で講演とかして回る」とか言ってたこと、それとなぜかて○つ○マンとかいう不審なおっさんの話題を無理矢理ねじ込んできたことは覚えてる。後で知ったんだけど、て○つ○マンってマルチ商法と関わりが深いことで有名らしいね。馬鹿な俺も「実は将来やりたいことがあるんっすよー」とか、無警戒でベラベラ喋ってた気がする。今思えばその時、A子とC男は俺の情報を集めていたんだね。後に書く新規カルテを完成させるために。んでその結果「こいつはカモれるな」と判断したわけだ。情けねえ・・・。

 その日勧誘はなくて、それどころかアムウェイの「ア」の字も出なかった。ただ、その日の夜にA子からメールが来て「来週また会えない? 俺くんの夢にとっていい情報を伝えられるかもしれない。今度はC男じゃなくてコンサルタントとか色んな仕事やってるB男が話ししてくれるよ」って内容だった。暇だったのと新しい刺激に飢えていたから、なんか怪しいなと思いながらもOKしたのが運の尽きだったわ。
 ついにアムウェイの名を聞いたのは、それから三日ほど経った時だった。

  3.アムウェイ勧誘&洗脳

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